現在表示しているのは、次のバージョン向けのドキュメントです。Kubernetesバージョン: v1.25

Kubernetes v1.25 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン

Kustomizeを使用してSecretを管理する

kustomization.yamlを使用してSecretを作成する

Kubernetes v1.14以降、kubectlKustomizeを使ったオブジェクト管理をサポートしています。 KustomizeはSecretやConfigMapを作成するためのリソースジェネレーターを提供します。 Kustomizeジェネレーターは、ディレクトリ内のkustomization.yamlファイルで指定します。 Secretを生成したら、kubectl applyでAPIサーバー上にSecretを作成します。

始める前に

Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:

Kustomizationファイルを作成する

kustomization.yamlファイルの中でsecretGeneratorを定義し、他の既存のファイルを参照することで、Secretを生成することができます。 たとえば、以下のkustomizationファイルは./username.txt./password.txtを参照しています。

secretGenerator:
- name: db-user-pass
  files:
  - username.txt
  - password.txt

また、kustomization.yamlファイルの中でリテラルを指定してsecretGeneratorを定義することもできます。 たとえば、以下のkustomization.yamlファイルにはusernamepasswordの2つのリテラルが含まれています。

secretGenerator:
- name: db-user-pass
  literals:
  - username=admin
  - password=1f2d1e2e67df

また、kustomization.yamlファイルに.envファイルを用意してsecretGeneratorを定義することもできます。 たとえば、以下のkustomization.yamlファイルは、.env.secretファイルからデータを取り込みます。

secretGenerator:
- name: db-user-pass
  envs:
  - .env.secret

なお、いずれの場合も、値をbase64エンコードする必要はありません。

Secretを作成する

kustomization.yamlを含むディレクトリを適用して、Secretを作成します。

kubectl apply -k .

出力は次のようになります:

secret/db-user-pass-96mffmfh4k created

なお、Secretを生成する際には、データをハッシュ化し、そのハッシュ値を付加することでSecret名を生成します。 これにより、データが変更されるたびに、新しいSecretが生成されます。

作成したSecretを確認する

Secretが作成されたことを確認できます:

kubectl get secrets

出力は次のようになります:

NAME                             TYPE                                  DATA      AGE
db-user-pass-96mffmfh4k          Opaque                                2         51s

Secretの説明を参照できます:

kubectl describe secrets/db-user-pass-96mffmfh4k

出力は次のようになります:

Name:            db-user-pass-96mffmfh4k
Namespace:       default
Labels:          <none>
Annotations:     <none>

Type:            Opaque

Data
====
password.txt:    12 bytes
username.txt:    5 bytes

kubectl getkubectl describeコマンドはデフォルトではSecretの内容を表示しません。 これは、Secretが不用意に他人にさらされたり、ターミナルログに保存されたりしないようにするためです。 エンコードされたデータの実際の内容を確認するには、Secretのデコードを参照してください。

クリーンアップ

作成したSecretを削除するには次のコマンドを実行します:

kubectl delete secret db-user-pass-96mffmfh4k

次の項目

最終更新 March 12, 2024 at 8:26 AM PST: Merge pull request #45495 from steve-hardman/fix-1.25 (8eb33af)